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2024年1月 5日 (金)

第五百一話 令和6年

 はじめに、元日に能登半島で発生しました地震で犠牲になられた方々にお悔やみ申し上げますと共に、被災された多くの皆様にこころよりお見舞い申し上げます。また、被災された方々の安全と一日でも早い復興を祈っております。
 今年の日本経済の目玉はやはり賃上げです。でも、その賃上げは二つあり、その一つは春闘で大手の数字です。もう一つは中小の賃上げです。
 大手の賃上げは7月くらいには結果がわかります。すでにイオンはパートの賃上げを7%と謳っています。それに対して中小は大手の春闘の後から始まり、年末くらいまで交渉やらが続きます。また、結果の数字もはっきりとしないところが多いです。よって、日銀も数字が明確に出なくとも大勢が判明すれば、方針転換を実施すると言っています。
 大手は好決算が予想されますが、値上げを転嫁できていない、人不足で売上機会を逃しているなど、中小はもう一つのところが多いです。インバウンド効果も恩恵を受けているのは大手だけで、中小にはまだまわって来ていないと言えます。
 したがって、今年のカギを握る中小の賃上げですが、人不足で初任給を上げざるを得ないというトリガーだけではもう限界に来ていると言えるでしょう。但し、明るい兆しはあります。昨年3月と9月に行われた経産省の価格転嫁調査結果は価格交渉が半年で大きく増加したものでした。間もなくその効果が出始めると思われます。

✒イラストは、おそらく穀物をサイロに荷揚げする貨物船と思われますが、この大きな船は地球の裏側から来たのかも知れません。夕焼けに染まImg_5807 り、船の灯りも燈りはじめています。もう暗くなる前の美しい僅かな一瞬ですが、地球も周っているし、経済も地球を周っているという壮大な感覚を感じさせてくれます。佳い一年になって欲しいものです。

 

 

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